毎年約5万人が熱中症になっている
消防庁の発表によれば2015(平成27年)5月~9月の全国における熱中症による救急搬送人員数の累計は 5万 5,852 人と発表されている。
総務省消防庁報告データによると、全国で6月から9月の期間に、熱中症で救急搬送された方は、暑い夏となった2010年は56,119人、2013年は58,729人
平成 29 年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員数の累計は. 52,984 人でした。昨年同期間の 50,412 人と比べると 2,572 人増となっています。
死にいたることもある熱中症
人口動態統計(厚生労働省統計情報部)によれば、熱中症による死亡者は増加傾向にあり、2007年の死亡者は904名でした。救急搬送データを見ても、熱中症患者は増加傾向にあり、2007年夏には東京都及び17政令指定都市で5000名を超える熱中症患者が搬送されています。
後遺症の症状としては、頭痛、耳鳴り、食欲不振、関節痛、筋肉痛、体がだるいなどといった症状が起こってくる場合があります。
意識がなくなるほどの重度の熱中症に罹ってしまうと、一生残るような深刻な後遺症が残ってしまうことが少なくありません。
熱中症の症状
気温の高い環境にいることで体温を調節する機能が狂ったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりすることで起こる、めまいや頭痛、けいれん、意識障害などの症状をまとめて「熱中症」といいます。
自覚症状としては、ズキンズキンとする頭痛やめまい、吐き気、立ちくらみ、倦怠感などがあげられます。また、暑い場所にいるにもかかわらず全く汗をかかなくなったり、皮膚が乾燥したり、触るととても熱をもっていたりしたら危険信号です。
熱中症は、気温が高い場合だけでなく、湿度が高い場合や、風が弱い、日差しが強いなどの環境でも起こりやすくなります。
熱中症対策は、とにかく涼しくすること
高齢者、女性は冷えるからとエアコンをつけて寝ることを嫌いますが、熱中症で倒れることを考えたら、使って欲しい。それも寝る前の2時間程度ではダメ。エアコンは空気を冷やすだけで、壁、床は冷やせないので、エアコンを止めたらまた室温は上昇します。それを防ぐためには温度自体は28度、29度くらいにして、でも寝ている間中、使ってください。
熱中症対策で大事なのは水分補給
熱中症は毎年多くの方の命を奪う恐ろしい病気ですが、 その熱中症の背景には脱水症が潜んでいます。 脱水症予防は熱中症を予防するうえでとても大切なのです。
熱中症が疑われるときは、ただ水分を補給するのではなく、塩分も一緒に補給することが重要です。自分で手軽に作れる食塩水もよいでしょう。
喉が渇いてから飲むのではなく、こまめに補給することを心がけましょう。
熱中症対策で有効なのは、日陰にいること
ぼうしをかぶったり、日傘をさすことで直射日光をよけましょう。また、なるべく日かげを選んで歩いたり、日かげで活動したりするようにしましょう。
屋外では、日陰を選んで歩いたり、日傘をさしたり帽子をかぶったりしましょう。また、屋内での熱中症を防ぐため、扇風機やエアコンを適切(設定温度28度以下、湿度60%以下)に使ったり、すだれやカーテンで直射日光を防いだりして、暑さを避けましょう。
熱中症になりやすいタイミング
熱中症の発生は、梅雨の合間に突然気温が上昇した日や梅雨明けの蒸し暑い日など、身体が暑さに慣れていない時に起こりやすいということを念頭に置いておく必要があります。
1
2