恐ろしくなる…熱中症の「後遺症」をきちんと理解して予防したい

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■熱中症

熱中症は気温や室温などの周囲の環境に対する体の適応能力が破綻した場合に発生

熱中症では、頭痛やだるさ、吐き気といった症状がでます。体温も上がるので、熱と頭痛で風邪と間違えられることもあります

表面的な症状として主なものは、めまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗

熱失神 皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳への血流が悪くなることにより起こります。特徴 めまい 一時的な失神 顔面蒼白 脈は速くて弱くなる

足を高くして寝かせると回復します。

熱痙攣。大量の発汗があり、水のみを補給した場合に血液の塩分濃度が低下し、筋肉の興奮性が亢進するため、四肢や腹筋の痙攣と筋肉痛が起こる。

生理食塩水(0.9%食塩水)など濃いめの食塩水の補給や点滴によって回復するということです。

熱疲労(heat exhaustion)原因 多量の発汗に水分・塩分補給が追いつかず、脱水症状になったときに発生する。症状 症状は様々で、直腸温は39℃程度まで上昇するが、皮膚は冷たく、発汗が見られる。

0.2%食塩水、スポーツドリンクなどで水分、塩分を補給すれば回復する。嘔吐などで水が飲めない場合は、点滴などの医療処置が必要になります。

熱射病。脱水によって体温調節が破綻し、高体温と意識障害を伴う。意識障害は、周囲の状況が分からなくなる状態から昏睡まで程度は様々。

救急車を要請し、速やかに冷却処置を開始しなければなりません。

■そんな熱中症だが、搬送者数がすでに去年を超えた

消防庁は、おとといまでに熱中症で救急搬送されたのは累計5万7,534人で、去年をすでに上回ったと発表。

先週の人数は1万3721人だった。去年の同時期の確定値が5390人なので、2倍以上が熱中症に倒れたことが分かる。

7月23日から29日までの1週間に熱中症で救急搬送された患者の数です。

消防庁によると、今月16~22日、道内で搬送された人は183人に上り、昨年同期に比べて6割超増えている。

北海道でも油断できません。

■この熱中症の「後遺症」が恐ろしい

熱中症で救急搬送される人が増えています。医療機関で点滴を受ければ回復する人もいますが、後遺症に苦しむ人も少なくない

熱中症90例のうち、約2割が死亡、約2割が長期の神経学的後遺症を患っていたことが、オーストラリア・Royal Adelaide HospitalのEmily M. Lawton氏らによる調査で明らかになった

体温調節機能が弱っている高齢者も、気づかないうちにIII度の状況になりがちです。もし回復しても後遺症が残る可能性があります

熱中症の中で症状が重いⅢ度のケースは後遺症が残る可能性が高いということです。

■いったいどんな後遺症が残るのか?

熱中症に合併しやすい病気に横紋筋融解症おうもんきんゆうかいしょうがあります。筋肉に存在する酵素・クレアチニンキナーゼ(CK)が異常に高くなっている場合には、横紋筋融解症が疑われます

筋肉中のミオグロビンが少ない状態になると、筋肉に酸素が行き渡らない状態になってしまいますので、関節や筋肉の痛み、体のだるさといった症状となって現れてしまう

■更に重症化すると深刻な後遺症が…

深部体温が40℃を超えると全身の臓器が不可逆的な傷害を受けるのです。その結果、めまいやうまく歩けないなどの小脳の異常、手が震えたり筋肉がこわばって動かなくなるパーキンソン症状が出ることがあります

重症化すると、血液に異常をきたし、腎不全や脳出血、重度の意識障害などが起こります。これらは、完全に組織が破壊されてしまった状態

自然治癒することはありません。

筋肉が大量に壊れるため腎臓が老廃物を処理しきれなくなり急性腎不全になることもあります。

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