犯罪にならない！？何故バンクシーの落書きは『特別扱い』されるのか…

描かれた落書きは、バンクシーの代表作の一つ「Umbrella rat（傘とネズミ）」に似ている。

都の職員は約１０年前から防潮扉に絵が描かれていることを把握していたが、昨年末に都民から「バンクシーの作品に似ている」との情報提供があり、現在は防潮扉を撤去。都の倉庫に大事に保管している。

バンクシーは、世界各地で風刺画をゲリラ的に描くことで知られ、イギリスを中心に活動している。

パレスチナ自治区のガソリンスタンド横の壁に、壁に火炎瓶の代わりに花束を投げようとするギャングの絵を描くなど、アートには社会への風刺やメッセージ性があることでも知られている。

2005年に自身の作品を世界各国の有名美術館に無断で展示したことで、一躍、名を知られるようになった。

本人は自分のプロフィールを隠そうとしており、本名をはじめとして不明な点が多い。

Banksyの作品は特徴的でユニークなことから希少価値が高くつけられるようになりました。

自分の作品がオークションにかけられることを嫌い2017年10月には、自分の作品が約1億5000万円で落札された直後に額縁に忍ばせたシュレッダーで作品を裁断するという、大胆すぎる仕掛けで世界を“アッ”と言わせた。

当初は「少女と風船」とされていた作品名はその後、「愛はごみ箱の中に」と変更された。作品も落札者がそのまま購入したという。

今後については「専門家の意見から聞いて進めていきます。公開できるのか、展示するのか。本人の了承は必要なのか著作権面の問題も出てくるので、今後少し時間がかかるように思います」と対応を説明。

小池氏の投稿を含めて、都の対応を冷ややかに見ているむきもある。その一つは、落書きは「犯罪だ」というもの。